第11回 馬あぐり「スタジオカバナ」を読む!

スタジオカバナ06 恋愛
luck’o
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こんにちは
湖面をたゆたう漫画好きLuckoです

このブログではいい年した漫画好き(汗)の私が、これまでの漫画遍歴で好きだった漫画や作家さんの作品を中心にあらすじやキャラクターを簡単に紹介しつつレビューしていきます

完全に個人の独断と偏見ですのでその辺はご容赦ください

あとネタバレも含みますので注意してくださいね

今回ご紹介するのは馬あぐり「スタジオカバナです

作者さん「うま あぐり」って呼ぶんですね
まぁ変わったPNなんていくらでもいますが読み方が気になってしまった・・
で、この作品は発売日に表紙を見てのパケ買いですね
あ~雰囲気良いな~・・と思ったけど、おぢさんに付いて行けるか怪しいくらいのティーンズラブでした(汗)

作品概要

【作品名】
 スタジオカバナ 
【作者】
馬あぐり
【連載期間】
 2021〜 
【巻数】
既刊6巻
(2024.6現在)
【掲載誌】
pixvシルフ

作品紹介

■ジャンル

この作品のジャンルは「恋愛」です
「音楽」の要素も多少入って来ますがそこまで専門的な部分はありません
ストーリーは「学園」とライブハウスを中心に展開していきます

■メインキャラクター

「牧ゆかり(まき ゆかり)」
高校2年生、「言わなきゃ気が済まない」性格が玉にキズ

「日下優助(くさか ゆうすけ)」
ゆかりのクラスメイト、協調性がなく黒い噂が後を絶たない(ほぼウソ)、4人組バンド「the oops(ジウップス)」のヴォーカル

「中川大悟(なかがわ だいご)」(ダイ)
22歳、the oopsのリーダーでベース担当、日下の保護者的立ち位置、オネエキャラ

「白井春雪(しらい はるき)」
19歳、the oopsのギター担当、日下が好きな人、小悪魔系美人でルーズな性格

「えりな」
ゆかりの友人

■恋愛は三角関係

物語はえりなが日下のバンドマンとしての一面を知り、どんどん彼に惹かれていく所からスタートします
でも日下には意中の相手、同じバンドメンバーの春雪がいます
更に春雪には付き合っている男性がいます・・・ややこし



スタート時はこうです
【ゆかり→日下→春雪→???】
話が進むと春雪の彼氏は殆どストーリーに絡まない事が分かります
惰性で付き合っていたが別れるに別れられない感じです
なので実質は【ゆかり→日下→春雪】ですね



春雪はそんな虚しい恋愛を続けながら自分を慕ってくれている日下を手籠め(⁉)にする事で自分の虚しさを埋めていました
日下はそういう状態を受け入れつつもいつか春雪が振り向いてくれると信じています
健気ですねぇ~



そこにゆかりが入って来る事で最初こそ鬱陶しいと思っていた日下の心に変化が現れます
徐々にゆかりが気になるようになり、学校生活でも彼女を頼る事が多くなります
日下はthe oopsの歌詞担当でしたがこれまでは春雪との関係を投影する後ろ向きな詞が多かったのですが、ゆかりとの出会いをきっかけに前向きな詞にもチャレンジし始めます



ダイは日下と春雪の関係を知りつつも強くは介入しない姿勢でしたが、ゆかりと出会い日下が変わって行くのを見て2人を応援してくれるようになります
保護者としては不健全な関係は看過できませんよね



もう1人のメンバーでドラムの「宮原あかね(みやはら あかね)」はクールな美人ですが恋愛には一切不介入です
今後も絡まない気がします

■the oops

物語の重要な部分を占める人物達が所属するアマチュアバンドです
元々はダイ、あかね、春雪が高校時代に立ち上げたものですが、のちに春雪目当てで日下が加わります(笑)
詞は日下、曲はダイが主に作っている感じでライブハウスでは勿論、SNSでもちょっと知られたバンドなのです
まぁ日下イケメンですからね・・・(チッ)



最近は春雪がサボりがちで、ダイやあかねも自身の音楽関係の進路にも注力しておりメンバーの意識しない所で解散がチラついてきます

■学校のアドバンテージ

言葉は悪いのですが春雪にとって日下は彼氏に会えない時の「ヤリ目ストック」です
それでも良いという日下も健気ですが、ゆかりと仲良くなってからは毎日学校で会えるアドバンテージが生きてきます
しかも有難い事にゆかりは優等生で日下は劣等生です(笑)
ここで学生お馴染みの勉強を教えるイベントも発生しフラグを立てて行きます



夏休みに入っても夏祭りに出かけて急接近すると、2学期は文化祭でまたまたイベントがポップしてきます
意外に地の利があるヒロインですね(笑)



更に日下が「ゆかりをイメージして詞を作りたい」とか言い出すまでになりこれはかなりいい感じなんじゃねと思わせる所に「彼女」が介入してきます

■春雪

春雪サイドのストーリーでは幼少期から直近までが語られますが、「美人」であることへのこだわりと音楽への馴れ初め、そして日下との出会いがメインですね
バンドは同じ軽音部で先生に組まされたメンバーらしいです
それが卒業後も続くのは良い事ですが、惰性で続けていた春雪と違い音楽で食べていくつもりのダイやあかねにいつの間にか大きな差を付けられ、付き合い始めたリーマン彼氏は口ばっかりのモラハラ男だったりとちょっと気の毒な側面もありましたね

自分の存在意義を他人に委ねてしまった春雪に残されたのは、自分だけを見つめてくれる日下でしたがそんな大事な子を自分の都合の良い様に扱ったらダメですよね~

■文化祭の対決

文化祭に乗り込んで来た春雪とゆかりが直接対決!



春雪的には日下の気持ちがゆかりに傾いてるのを悟ってるので出鼻から超攻撃的に挑発してきます
ゆかり視点だと春雪は美人でthe oopsのメンバーで日下の好意を一身に受けて最強キャラだったんですが、春雪サイドから見ると自分自身の価値観と立ち位置を持てず自分を好きでいてくれる日下が一縷の望みなんですよね



その事に気付いた春雪はそりゃあ必死にもなりますわ
オトナのヨユーで上から来られたゆかりは意外にも黙っていませんでした
この子強いな・・・
目の前の恋を勝ち取れる権利があるのは1人だけ!
でもそこに主導権を持ったつもりでいる春雪と、決定権は日下にあると思っているゆかりではアプローチにも大きな違いが出てきますよね

■春雪の決着

気まぐれに可愛がっていた日下の事が本気で好きだと気付いた時には既に遅し・・
日下の気持ちは離れちゃってました
う~ん・・好きは好きなんだろうけどすれ違いが長すぎたのか、ゆかりの存在が想定以上に大きくなったのか・・後者かな・・



この一件ではダイやあかねもそれぞれの立ち位置から春雪に接します
2人共決して春雪と距離を取っていた訳ではないのですが、結局逃げ出した春雪との溝が埋まらないままだったのがこの結末を招いてしまいましたね



小悪魔キャラだけど嘘も打算もないいい子だったんですが・・

■その他のキャラ

と言っても多くはないのですが、ゆかりに取って一番大きい存在は友人のえりなですね
彼女が背中を押してくれたお陰で今日下とイチャついてられるんだよ(笑)



あと対バン相手で出て来た「望月みつる(もちづき みつる)」はライバルキャラかと思いきや日下の大ファンで彼氏持ちのえりなに片想いしている可愛い奴です
文化祭や日下のバイト初めで出て来たり今後もいいアクセントになってくれそうなキャラです
早くかわいい彼女が出来ますように・・・



6巻で春雪が去って今後のバンド活動や日下の生活が大きく変わってきそうな予感ですね
もうこのままゆかりと日下が付き合いそうな雰囲気醸し出してますが、新しいキャラの投入などあるのでしょうか?
今後の展開が楽しみです


luck’o
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