チューンナップしたエンジンが吼える!熱狂のロードレースが人気を博したジャンプ黄金期の車漫画の代表作!
作品紹介
こんにちは ラックブックス メインMCのLuck’oです
こんにちは アシスタント兼データ係兼リアクション担当の蔵シカでーす
では漫画紹介やっていきましょう
今回紹介するのは次原隆二先生の『よろしくメカドック』です
ジャンプ黄金期の名作ですな
バトルがメインだった週刊少年ジャンプで自動車のチューニングをテーマに2年半連載を勝ち取り、なおかつアニメ化までした次原先生の力作です
車のチューニングってジャンプの読者層では珍しいよね
車に特化しても殆ど成功した例はないんじゃないかな
ジャンプ読者にとってチューニングは人差し指刺して「ん~間違ったかな?」ってやつだからね
アミバだけだよ
しかも違法改造
それにしても未成年がメインの読者層でしっかり車の事を説明しながら人気を勝ち取ったっていうのは凄いよね
今読み返してもゴリゴリにエンジンの説明とか入ってて難しそうに見えるからね
でもレースって要素も含めてスポーツカーは少年の憧れだからね
確かに
では内容紹介やっていきましょう!
おなしゃす
舞台は東京にある小さなチューニングショップ「メカドック」
メカニカルドクターと称し車のチューニングを専門にしたショップで働く3人の従業員が主人公です
当時はこんなお店が沢山あったのかな
まずはチューニング担当の風見潤
3度の飯よりチューニングが好きでお客さんの注文を大幅に超えて手を加えクレームを作ることも数知れず
お陰で店はタダ働きの赤字だらけ
かなりクレイジーな主人公だな
でもチューニングの腕は超一流でなんでこんな場末のショップで働いているのか不思議なくらい
更にドライビングテクニックも一流でそのお陰で中盤からのレース展開では名だたるチューナーと肩を並べる活躍を見せます
いじるの好きなら運転も好きなんだろうね
そして経理担当の中村一路
専ら金勘定担当だけどいつも赤字で頭を抱えています
人手が足りない時には整備も手伝いますが大した知識はありません
裏方も大事だよ
残りの1人は板金塗装担当の野呂清
気は優しくて力持ちを地で行くタイプだけど、大一番でのチョンボ担当でもあります
なにその扱い
レースでレインタイヤ忘れたり、耐久レースで足回りの部品忘れたりそこそこヤバいミスをよくします
良い人そうだから許す!
そんな3人の仕事の日常を描いたのが本作品です
中盤からはレース要素も多分に加わり男の子が胸アツな展開も増えてきます
大まかに分けてメインキャラが登場する導入パートと「キャノンボールレース編」「全日本ゼロヨングランプリ編」「東日本サーキットグランプリ編」「三戸コンツェルン編(マイレッジレース・NEOレース)」に分かれます
やっぱりレースはいいよね!
日常編を彩るキャラクターとしては暴走族の松桐坊主や女暴(スケボウ)小町、交通課巡視員の早坂優、カーショップ美酒蘭の南条久子などが入れ替わり立ち代わりで問題を起こします
日常にいらなくね?
いやいや彼らが問題を起こすからこそメカドックのチューニングが光る訳だよ
なるほど、必要悪か(笑)
その活躍が評価された事でキャノンボール・トライアルに出場できたんだし
キャノンボールって何?
公道を使ったレースで目的地に早く着いた者勝ちのスピードレースなんだ
作中では九十九里浜から江の島までの140キロを雑誌社が主催で開催するんだけど、勿論非公式だから警察が阻止しようとするんだよね
日本では不向きな大会っぽいけど
その当時はまだ連絡手段も情報も少ないから上手く出来たんじゃないかな
今やったら完全アウトだけどね
良くも悪くも緩い時代だったんだね
そこで出会ったのが作中で何度もバトルを繰り返すライバル那智渡とナベさんだね
那智はチューンドショップ「チャンプ」のオーナーで主にRX-7などのロータリーエンジンを専門としている
高飛車でプライドの高いタイプだけど筋は通す男気も持ち合わせていたゼロヨングランプリでメカドックに負けた際にはチャンプを辞めてメカドックに入ったんだ
カッコいいな。男前
もう1人のナベさんはチューニングの神様と呼ばれる人物で主にフェアレディZのチューニングを専門としているんだ
いつも物腰柔らかでケンカ腰で噛みついてくる那智をサラッといなしていたね
大人対応
でも勝負に賭ける情熱は人一倍でいつも風見と激しいレースを繰り広げていたんだ
風見も雲の上の存在とも言えるナベさんと飛ぶ鳥を落とす勢いの若手チューナーの那智と戦う事で加速度的に実力を伸ばしていったんだね
本番が一番の経験だね
その後、兵藤千里率いる夢幻が開催する全日本ゼロヨングランプリでメカドックは並み居る強豪を倒して優勝し、先に話した通り那智をメンバーに加え富士、鈴鹿、筑波と公道を貸し切りで行う東日本サーキットグランプリに出場する
公道貸し切りって凄い大会だな
夢幻に不可能はない!by兵藤
男前&太っ腹!
そこで注目されたのは夢幻が誇るセラミックエンジンと18歳の五十嵐が開発したフルコンピュータ制御のマシン・ボブキャット
そして引退を撤回して夢幻からエントリーしたナベさんの存在だった
ナベさんは自身の白内障を押してまで若い世代と最後の戦いに臨んできたんだ
不退転の決意を感じるな
最後は目が見えなくなってしまうんだけど、なんとナベさんは目をつぶってサーキットを走行する
神業!!
3回の大きなレースで結果を残したメカドックにその原動力となった風見にフェラーリから研究生としてのオファーが届くんだけど、風見はメカドックで働きながら国産F1マシンを制作する夢を追いかけてフィナーレとなるんだ
浪漫があるね
でも現実的には車の漫画で人気をキープするのは難しかったらしく、アニメ化の勢いを借りても2年強が精いっぱいだったみたいだね
いきなり辛い現実に引き戻すな!
その後の次原先生の連載を見てもそれがわかるよね
「ロードランナー」(バイク)全3巻
「特別交通機動隊 スーパーパトロール」(車・バイク)全2巻
「隼人18番勝負」(ゴルフ)全2巻
「ドン・ボルカン-聖なる男の伝説-」(野球)全2巻
その後、活躍の場をコミックバンチに移して「レストアガレージ251 車屋夢次郎」で全33巻のロングヒットを出すんだけどね
1本ヒットを出してもジャンプで連載し続けるって大変なんだな
今青年誌でメカドック連載したら人気出そうだけどね
今回はジャンプの歴史でも異色とも言えるカーチューン漫画を紹介しました
ではまた次の作品でお会いしましょう
バイバーイ
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