こんにちは Luck’oです
このコーナーは現蔵書2500冊以上、延べ通読冊数6000冊以上のLuck’oが超有名作品から知る人ぞ知るニッチな作品まで出し惜しみなく新刊レビューします
いい作品が見つかれば幸いです
※ご注意
多少のネタバレを含みます、それが嫌な方はブラウザバックをお願いします
今回紹介する新刊コミックは5/12発売の
「蒼のアインツ」6巻(中村尚儁)です
概要
チームの正GKを目指しカップ戦を戦う蒼。しかし、共に上を目指してきた後輩のエメリヒが一度の活躍でスタメンに上がったことにより、GKというポジションの厳しさを突き付けられてしまう。そんな中、チームの1部リーグ昇格を決める天王山が、ついに始まる。GKサッカーヒューマンドラマ、未来へつなぐ最終巻!!
Amazonより抜粋
作品情報
タイトル |
蒼のアインツ |
作者 |
中村尚儁 |
発売日 |
2021年5月12日 |
掲載誌 |
コミックDAYS |
ジャンル |
サッカー |
サブタイトル
第37話~最終話
主な登場人物(新規・更新)
なし
ポイント紹介
「仲間の活躍」
カップ戦での活躍を契機にエメリヒへの注目度は日に日に増していった
同じサブ組としてトップを目指す蒼もそれを手放しで喜んだが、彼がリーグ戦初登録から初出場、更には初スタメンを勝ち取ると心の中にモヤモヤしたものが出始める
蒼はそれを必死に否定しようとするがフィールドプレイヤーと違いチャンスに乏しいGKでは焦る気持ちを抑える事しか出来なかった・・
「蒼in遊園地」
いち早く蒼の元気がないと気づいたニーナは、父・エドガーからその理由を聞かされて彼の事がより心配になってしまう
練習を見に行った後、ニーナは思い切って蒼のオフに一緒に出かけようと声を掛けてみる
幸い翌日がオフだった為、遊園地に連れ出し嫌な事忘れて思いっきり遊び回るとニーナの気遣いに感謝を込めて蒼はクマのマスコットをプレゼントすると意外な反応が返ってくる・・
「切り替え上手こそGKの本懐」
カップ戦をPK戦の末敗退した事で蒼はまたしてもサブに逆戻りだった
そんな後で蒼が無断で練習場に現れずチームメイトは不安と納得が入り混じる反応を示していると、バスが遅れ携帯を忘れた蒼がひょっこり練習場にやってくる
それでもエドガーは蒼のメンタルを心配開いていたが、当の本人は一丸となって1部昇格の為に力を尽くす事しか考えていなかった
蒼の最後のチャレンジが始まろうとしていた・・・
レビュー
蒼のアインツ6巻にして最終巻です
GKをテーマにした珍しいサッカー漫画で最近ではサッカー情報番組FOOT×BRAINでも取り上げられてこれから更なる飛躍を期待していただけに残念です
GKのスタメン枠は1しかないのでどうしてもスタメンが取れないと出番がない、結果試合シーンが少ないという現実も伸びなかった要因なのかと思います
日本での安定した地位を捨てて海外にチャレンジする展開は良かったのですが、いかんせんエドガーの選手としての能力を高く設定し過ぎましたね
しかも人間としても器の大きい男なのでどうしても蒼の未熟さが目立ってしまいます
フィールドプレイヤーなら荒削りなままチャレンジ出来るんですが、GKは安定感が全てだし追い討ちの様に日本人嫌いの監督の元でプレーするとか逆風が強過ぎましたよね(笑)
その上チームで結果を出すことを自分に課した為、エドガー超えがマストになってセカンドキーパーから身動きが取れなくなってしまいました
何としてもW杯を目指すのか、GKとしての高みが優先なのか、バラバラになった家族なのか、ニーナとの恋愛なのかと要素が増え過ぎだったのかな~と思いました
もっと人間ドラマに特化しても良かったのではないかと思うのは涙脆い僕だけでしょうか?(泣)
ただGKって実際本当に地道な事が多いんですよね
その観点で言えば黙々と練習をしてチャンスを待つってのはおかしな話ではなかったんです
今では日本代表として有名な川島選手だって楢崎選手と一緒のチームにいた時はほとんど出番はありませんでした
それくらい競争の厳しい世界なんですよね
確かに地味な戦いでは映えないですけど・・・
要所要所では活躍を見せていたのでせめてあと1年くらいは見守る猶予が欲しかったですが、GKと同じで漫画家も厳しい世界です
これに懲りずにまた色々な角度からのサッカーを見せて欲しいなと思います
中村先生お疲れ様でした
次回作お待ちしてます
試し読みはこちらから↓↓
主な作者関連作品
- 「1/11 じゅういちぶんのいち」集英社・全11巻
- 「伝説の勇者の婚活」集英社・全4巻
- 「メルヘン・メドヘン」集英社・全2巻
中村尚儁先生のつぶやきはこちらからチェック!→Twitterリンク
ところで
みなさん好きなGKは誰ですか?
僕はカンポスとブロドームです!(ビシッ)
・・・フルイ?・・
ではまた次回の新刊で!
コメント