【クラシック】第7回 岡崎武士「EXPLORER WOMAN RAY」を読む!

EXPLORER WOMAN RAY01 バトル・アクション
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こんにちは
湖面をたゆたう漫画好きLuckoです

このブログではいい年した漫画好き(汗)のボクが、これまでの漫画遍歴で好きだった漫画や作家さんの作品を中心にあらすじやキャラクターを簡単に紹介しつつレビューしていきます

完全に個人の独断と偏見ですのでその辺はご容赦ください

あとネタバレも含みますので注意してくださいね

今回ご紹介するのは岡崎武士「EXPLORER WOMAN RAYです

この作品は岡崎武士先生の初連載作品で記念すべき初単行本となっております
岡崎先生を知ったのは精霊使いからですが、その後この作品を知り読んだ記憶がありますね~
絵柄は当然まだ粗いですが、メカもキャラもアクションシーンもみんな大好きな作品でした

では全2巻を読み返していきましょう!

作品概要

【作品名】
 EXPLORER WOMAN RAY 
【作者】
岡崎武士
【連載期間】
 1988〜1989 
【巻数】
全2巻
【掲載誌】
コミックNORA

作品紹介

■ジャンル

作品のテーマとなっているのは古代遺跡にまつわる「冒険」と、それを悪用しようとする企業との「アクション」「バトル」ですね

インディジョーンズ好きな人とか合ってると思います

主人公

主人公は考古学者で大学教授の「杵築麗奈(きずき れいな)」
こういったアクション漫画としてはちょっとオトナなおねーさんです
教授をする傍らで6年前に消息不明となった冒険家の祖父を探し続けています

■相棒

そんな麗奈の脇を固めるのが双子の学生「橘舞(たちばな まい)&真魅(まみ)」
舞は謎の怪力でプロレスラークラスの男とも互角に渡り合え、真魅は科学方面に秀で役に立つ物から危険な爆弾まで日夜開発しています
お調子者ですがどんな僻地でも麗奈のお供をしてくれる頼もしい仲間です

■祖父

そして問題の祖父「杵築太平洋(きずき ひろし)」
・・・すっげぇ当て字(笑)
冒険家で数々の遺物を発見していましたがある日「自分が遺跡を作る」と言い出し姿を消します
唯一の手がかりは彼が残した「冒険日記」だけ・・

■冒険と危険とライバル企業

麗奈の冒険はインド・アショカ王の遺産やギリシャ神話の青銅人間タロスとヘパイストス神殿、そして6年前に祖父と別れたチベットへと続いていきます
もちろん順調な道のりではありません

遺跡に仕掛けられた数々の罠も厄介ですが、一番の敵はアメリカの貿易会社FCLC社の遺跡発掘部隊「チープ・ヘッド」です
彼らは表向き普通の貿易会社ですが、裏で遺跡の発掘品を金持ちに売りつけて利益を得るブローカーをしている悪徳企業です
トップとして指揮を取るのはFCLC社の社員「リグ・ヴェーダ」
本名は「ロバート・A・ランパード」で元は太平洋と一緒に遺跡発掘をしていた一番弟子です
そして・・・・麗奈の「元恋人」・・
彼の失踪後、遺跡発掘の手腕を評価されFCLC社と契約し今や天敵という立場にいました



その他驚異の身体能力を持つボディーガード「ジョンソン」やチープ・ヘッドのリーダー「ビリー」が登場します
遺跡を尊重する麗奈と遺跡を商用化するリグが毎回発掘現場で切った張ったを繰り返す展開ですが、これのやり過ぎ(?)でお互い知った顔になり双子とビリーも結構仲良さそうなのが微笑ましい(笑)

■新幹部投入

でもビジネスとして成果を出せなかったリグに代わりFCLC社は「イリアス」を投入します
褐色美人で遺跡にもハイヒールで赴くツワモノです(汗)
秘書然とした佇まいなのに戦闘能力も高くジョンソンと互角に殴り合います・・・(怖)
リグに比べ容赦なく高層ビルでの食事中でもお構いなしに麗奈の日記を狙って攻撃を仕掛けてきます・・・ちょっとは構えよ・・・が、辛くも麗奈がいなす展開が続きます

まぁ闇企業だったらこれくらいが普通でしょうね
リグが温情対応すぎただけで・・・

■ラブコメは消化不良

さて蚊帳の外に追い込まれたリグはいち考古学者として単独で太平洋を追いかけます
時にはジョンソンが戦力で加わってくれたりと頼もしい味方なのですが、麗奈との関係は中々修復しないのがもどかしい・・・
麗奈も結構待ち状態だったからいつでも仲直りできたはずなんですけどねぇ・・・意地張っちゃうから~

■決戦は・・夢の島?

舞台はインカ遺跡での激闘を経て東京へと帰って来ます
ラストは太平洋がなにをもって「自分の遺跡」を作ろうとしていたのかが明らかになり感動の再会を果たします
良かった良かった・・この展開で生きてるのは素晴らしいですね~



後半はイリアスのお陰でアクション要素が多く面白い展開でしたが、その分冒険要素が薄まったのはちょっと残念でしたね
全2巻なので残りの尺の問題だったんでしょうか?

遺跡を巡るFCLC社と雌雄を決する場所が東京湾埋め立て地ってのもセンス良いですよね
もしかしたら現代人の最大の遺跡は「ゴミ」かも知れません
個人的にこのくだり好きです
懐かしさとともにこれで「EXPLORER WOMAN RAY」読了です!

luck’o
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