不滅のあなたへ 6巻(大今良時)【既刊あらすじ&レビュー】File0015-06 ※一部ネタバレあり

不滅のあなたへ(6) SF・ファンタジー
Luck'o
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こんにちはLuck’oです!

このコーナーは現蔵書2500冊以上、延べ通読冊数6000冊以上のLuck’oが超有名作品から知る人ぞ知るニッチな作品まで出し惜しみなく既刊のあらすじ紹介をします

既刊紹介は最近連載中&完結した作品の簡単なあらすじとちょっとだけレビューをしていくコーナーです

※ある程度のネタバレを含みますのでご了承ください

今回ご紹介するのは「不滅のあなたへ」6巻です

概要

”フシは自分がハヤセのもとに残ることで、トナリたちを監獄島(ジャナンダ)から解放した。一旦は島を出たトナリだったが、フシを助けるために再び島に向かう。再会した二人が島を離れようとしたその時、島民たちを襲うノッカーが現れた。自分を慕う人々と守るべき仲間の存在を知ることによって失うことも知る。これは自らの運命を変える物語。”

Amazonより抜粋

作品情報

タイトル
 不滅のあなたへ 
作者
 大今良時 
発売日
2018年2月16日
掲載誌
週刊少年マガジン
ジャンル
ファンタジー

サブタイトル

#45 分離

#46 船出

#47 夜明けに向けて

#48 選定の先

#49 進み行くために

#50 さまよう殺意

#51 訣別の火

#52 再開への旅立ち

#53 三度目の日の出

#54 残響

主な登場人物(新規・変更)

なし

あらすじ

「新しい島長・トナリ」

フシを引き渡す代わりにハヤセから島長の権利を得たトナリは、島の連絡船の船に乗る人間を選別する

700人の容量に対し選んだのはピオラン、自分の知り合い数人、そして7歳以下の子供全員だった

島を出るまでハヤセに眠らされたトナリは、目が覚めると同時に船を下ろしてジャナンダ島へと戻っていく。もちろんフシを助ける為であった

しかし、フシは自力でハヤセの拘束から脱出しており合流したトナリと一緒に逃げようとするがノッカーはすぐそこまで迫っていた



「巧妙なるノッカー」

ノッカーが攻撃の身体に選んだのは岩ではなく人間の死体だった

死体とわかっていても剣先が鈍るフシを助けるべくトナリに続きウーロイ達も船を降りて駆けつけてくるが、最初にウーパが、そしてウーパを介してミァがノッカーの攻撃に倒れてしまう

身体をノッカーに乗っ取られたウーパを倒そうとフシは剣を取るが、その優しさからきっ先はウーパまで届かずみすみす相手の攻撃を受けてしまう

その間にミァまでノッカーに感染してしまいウーロイは残った仲間を助ける為に身を挺してフシの元へ駆け出していく



「お別れの時」

ジャナンダ島を出たフシはピオランと別れる決断を下すが、最後に思い切る事が出来ず彼女が苦労しないための物を与えに何度も戻ってしまう

そうしているうちにピオランに気づかれ一緒にサールナイン密林に入った2人だったが、徐々にピオランの様子がおかしくなっていく

90歳を超えるピオランには死期は迫っており、記憶の欠如や子供のようなわがままが増えていった

しかしそんなピオランの世話をする事は、フシにとって苦痛ではなく新しい変化や驚きと前向きに捉えていた

だがピオランはフシがいない時間を見計らいある決断に至る・・


レビュー

不滅のあなたへの6巻です

この物語はどうしても出会いと別れが不可欠なので新しいキャラクターが登場すると「死んでしまうのではないか?」という不安がよぎります

みんなハヤセぐらいしぶとければいいのに(笑)

その上、パロナのように過去のキャラクターの死別まで絡んでくると別れの要素が強い作品だな~と悲しい気持ちになってきます

ノッカーも知恵を使い死体に寄生する事を覚えますが、生きている人間にも侵食してくるのでグーグーみたいな遠距離で広範囲な攻撃が出来ないと戦いにくい相手になってきました

普通の人間は寄生されると死んでしまうし、フシは死なない代わりに姿を奪われていくし本当に厄介な相手です

ジャナンダ島編はトナリの心の葛藤を描いたシリーズでもありましたが、そんな彼女と仲間が献身的に守ってくれたお陰でフシもノッカーとの戦いに勝利しますが、払った犠牲は大きな物でした

その悲しみを超えて変身出来る対象が増えていくフシの心の内はどうなんでしょう?

今後を考えれば有益でもそう割り切れるものではないですよね

その中で言えばピオランとの別れは大きすぎるものです

思えばニナンナで初めて登場した時にはここまで重要なキャラクターになるなんて思いもしませんでした

ピオランがいなければフシは言葉や文字、コミニュケーションといった人間生活で必要な要素を覚える機会が大きく遅れたのではないでしょうか?

しぶとく生命力にあふれ、博識で、思いやりに満ちたピオランはフシにとってまさに母親でしたね

そして最後に見せた潔さも涙を誘うものでした

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7巻へ続く!

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